数か月前、私の会社でOutlookを使用した社員から→他のメールソフトを使用している社員へ添付ファイルを送信したところ、メールの本文が文字化けするのに加えて「winmail.dat」ファイルが添付されたメールが送付される事象が発生しました。
この記事では
・受け手側に「winmail.dat」が添付されなくするための解消方法についてご紹介します。
目次
なぜwinmail.datが送られてしまうのか?
原因はマイクロソフト社のOutlookというソフトで、Microsoft独自の書式形式であるリッチテキスト形式(TNEF形式)でメールを作成したことです。
winmail.datファイルには、メール本文のフォントなどの書式情報が含まれており、
Outlookのリッチテキスト形式(TNEF形式)はMicrosoft独自の書式の為、Outlook以外のメールソフトでは読み込めないので、その書式の情報がwinmail.datといった添付ファイルに化けてしまうようです。
解決方法1.Outlookの設定を変更
まずは比較的に簡単に設定できる送信側のOutlookの設定を見直しましょう
設定の手順は下記のとおりです。
①Outlookを開き画面左上の「ファイル」を選択します。
②画面左下から[オプション]を選択し、
③画面左側から[メール]を選択し、画面右側の[メッセージの作成]を見ます。
[次の形式でメッセージを作成する]が「リッチ テキスト形式」となっていたら「HTML形式」または「テキスト形式」を選択します。
④設定できたら、右下[OK]ボタンを押し、画面を閉じます。
解決方法2.レジストリを修正する
解決方法1でうまくいかなかった場合はレジストリの修正を試すと解消する可能性があります。
※筆者も1でうまくいかずレジストリの修正を試して解消しました。
具体的にはOutlookの機能である「TNEF」を停止させればメールを送れるようになるのでそこの部分をレジストリの修正を行います。
※レジストリの編集は間違えるとPCが動かなくなるなどリスクが伴いますので慎重に行うようにしてください。
手順は下記のとおりです。
1.Outlookを閉じる
2.レジストリエディタを起動 (「Windowsキー」+「R」を押して「ファイル名を指定して実行」を表示。テキストボックスに「regedit」と入力しOKを押す。)
3.エディタ画面左側からHKEY_CURRENT_USERを探して開く(フォルダに表示されている>マークを押してください」
4.次にSOFTWAREフォルダを探して開きます。
5.更に「Microsoft」フォルダーを開いて→「Office」フォルダーを開きます。
6.次は、自分が使っているOutlookのバージョンが2013なのかそれ以降なのかによって変わります。
2013の場合 ⇒「16.0」フォルダーを開く
それ以降の場合⇒「15.0」フォルダーを開く
6.数字フォルダーを開いたら、「Outlook」フォルダー → 「Preferences」フォルダーと順番に開いていきます。
7.Preferencesフォルダー内でファイルを作成します。
右クリックをして「新規」メニューから「DWORD(32ビット)値(D)」を選択してください。
8.新規作成したレジストリファイルを、「DisableTNEF」という名前に変更します。
9.名前を修正したレジストリファイルの上で右クリックし、表示されたメニューから「修正」を選んでください。
10.値のデータを「0」から「1」に変更し、最後に「OK」ボタンを押して設定完了となります。
その後メールが送れるか確認してください。
最後に
実際問題、レジストリの修正は不安のある方も多いと思うので、この事象が頻発するようでしたらGmail等に切り替えるいいタイミングなのかもしれません。。。
受け手側で無理やり「dat.ファイル」を見れるようにすることもできるようですので、そちらを調べてみるのもありかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント